宮崎の二日目はあいにくの小雨。
自然にはかないません。
一時間かけてやってきた前日のポイントは
風の影響でジャンクなオーバーヘッド。
R『今日は部屋でゴロゴロしちゃう??』
Y『いやよ~~ん!』
侍 『じゃ、他ちょっとチェックいく?』
ん。。。。??
確か朝ここに来る時も、チョット行くって言ってたよね藤井さん。
もしかしたら、藤井さんのチョットは、違うのか??
千葉だったら一時間で太東から鴨川まで行けちゃうよ!
普通、チョットって20分ぐらいだよね。
そして、この後、恐怖の侍チョットを思い知るメタマッチョクルーであった。
走った走った。侍の旦那は、いったい
何時間走らせるんだ??
朝から出動、お昼も食べちゃったし
チョット行こうが
すっかり午後2時過ぎ。。。
おまけは助手席で板チョコ、二枚も完食だよ。
そんなに食べられるのか??人間。。。
そして相棒は後ろで瞑想の様子。
走り続けて雨もあがり、前線もいっちゃったよ。
運転中の車内からかすかに見えた波。
遠くてよく分からないな。。。半ばあきらめ気分で近くまで行ってみると。
川沿いの道を下り海岸線にでると
そこに広がる海。
どうやら小さな湾になっているようで
風の影響はない。
おまけに誰もいないポイントに
こっそりブレイクしている波。
川幅が狭いけど
流れによって玉石がキレイな地形を
作り上げている。
それを目にした相棒は興奮しているよう。
その瞬間、それまでのドライブの疲れや
わだかまりは吹っ飛んだ。
慌てるクルーだったが、人もいないしサイズもわからないので河口まで歩いて波チェック。
サイズは胸、セットは肩ぐらいあるよう。
Y『結構、掘れてるよ。でも無人君だね。』
ライトはダンパーだからテイクオフしたら上陸するな。
R『こけたら玉石の餌食だな』
ただレフトは湾に沿って長めに乗れそう。でもバックサイドじゃん??
アライアのバックサイドって余計に難しい。
こうなると役割分担は決まってて急いでウエットを着るヨッチ、
急いで竿を持つ俺、それを眺め、のんびりしている侍さん。
でも、あわてる必要はないよね。
俺たちだけだし。 千葉じゃ考えられないよ。
相棒は宮崎に来た頃には、免許皆伝のような
ライディングを見せつけていた。。
サーフィンの上達方法で一番早いのは
自分より上手いサーファーと一緒にセッションして
アドバイスをもらうのが手っ取り早いのかな。
でも聞いても言うことが毎回違う相棒。
どうやら本人も手探り状態で、いろいろ試していたようだ。
ただはっきり分かったことは玉石が大好きだって事。
その名もズルイア!!
厚くて長くてリーシュ付き!?
反則ボードだって言われても仕方がない!!
だって浮力に悩み、パドルもおぼつかない
俺の波を全部乗っちまうんだから。
試合じゃないのにって
ヨッチが大爆笑してたっけ。
あまりその話をすると侍さんが可愛そうなのでこんな所で。勘弁しておこう。
毎日、釣りに付き合ってくれ、人生慌てる必要はなし。。を教えてくれた。
こんな楽しい波が続いた二日間。
何度、巻かれたのかな??
自作自演でパーリング。
玉石に弄ばれてすっかり初心者。
でもこの川の冷たさは半端なかった。
海上がりの行水。
最高にクールダウン。
良い子はまねしないでねって感じ。
サーファーは欲張り。
風が弱くなったので前日、気になったポイントをチェックそれも玉石。。
あらあら又、貸しきりかい?????先客は釣りのオジサン一人だけ。
日が暮れる寸前まで楽しんだ。そしてお約束の釣りにも付き合ってくれる
皆。ありがたや。
侍さんも次の目的地。四国行きのメンバーに参戦するように誘う。
だって前代未聞、人生無計画な旅人を自宅に泊め、笑い続けて付き合ってくれたんだから
この後の旅も付き合いたいはず。多分、きっと。。。
一緒に乗ってって帰りは??って考えた結果。
マイカーのシートを畳めばトランポ使用になるから
そこに単車を載せて行きましょうよで説得。
そして高知で鍋ちゃんとセッションしましょ。
そんないい加減なプロジェクト、題して<侍を拉致しよう>は計画通り
事が進んでいるように思えたが、お客さんの都合上、ギリギリまで難航したが
一緒に行くことが出来なかった。
それでも侍さん。和の心を忘れず裸の付き合い、そう3日も通った温泉。それも300円。
安いね。
髷を下ろせばロン毛なのに、いつもリンス忘れで相棒は石鹸命!!
おまけにタオルまで忘れた??そして三人の中で一番、筋肉質だったのは
俺だったのは言うまでもない。
でもいい湯だったね。 毎晩、湯船の中でアライアデザインを話し合った。
又、湯船が木製だから盛り上がるんだ。
多分、1000人分のボードが出来そうな大きさだったよ。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
宮崎、最後の晩餐も笑顔が絶えなかった。
ヨッチ、侍さんはお酒を飲まなく
健康そうに思うが
割り勘で飲み屋さんに行ったらたまらない。
飲んでる間のつまみが消えるよ??
だから飲む人よりお金がかかる。。。
それで毎晩、付き合ってくれたのか。納得。
おまけに甘いのが好きな二人。
朝から寝るまで、おやつを食べてる。
どう考えても俺よりカロリー摂取してるはずだよ。きっと。
こうして夕食が終わったのは8時過ぎ、日が変わった明け方の3時には
大分からフェリーで徳島に向かう。
ゆっくり走ることを考えて11時には出発かな?
おっと俺は最後の晩餐、ばっちり飲んじまった。。
睡眠できるぞ。
頑張れ運転!相棒!!
それにしても俺たちの移動時間はいつも夜。
昼間の時間を大切にしてるといえばそうだけど体が持たん。。
侍トレーラーハウスですっかりワイルドキャンパー気分になった俺達。
別れ際、寂しそうに見送ってくれた侍さんの目に、一筋のタレが流れた事は秘密にしておこうぜ相棒。
汗かもしれないしな。
Text by RYUJI YOSHIKAWA
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