回想 Ｖｏｌ．２

なんの計画もなく車にはサーフボード＆ウェットのみ。

少々の着替えとお気に入りのカセット テープ。

当時　、兄貴のように慕っていたNさんだけが頼りだった。

部屋も借りず車で生活するのも新鮮だった。

だ が、持ち金が底を着くのも、あっという間だった。

始めたばかりのNさんのサーフショップに入り浸り。

２階の倉庫に 居候。

二人で波乗り三昧の生活。

今思えば、やっぱり昔は波良かったよ！

蒸し暑い夏の夜、 裸で窓全開にて爆睡。

翌朝には３００カ所くらい蚊にやられたっけ。

気が狂いそうになった。

その ころ喫茶店のバイトを紹介してもらい、やっと部屋を借りた。

クリーニング屋の二階で共同トイレ、炊事場の３、５畳の貸間。

家 賃は４５００円、俺以外は大学生ばかり。。。。

畳と布団はほんとに気持ちよかったなあ~。

大学が近くにあるので安い食堂 や喫茶店もあるし
海まで８分だった。

午前中は海。

午後か ら夜まで仕事。

そのお店でライブをやろうってことになって
常連の女子高生バンドとスタッフ関係のバンドが決定 した。

誰かボーカルいないかなあ？と聞かれ

『俺がいるよ！』　って冗談だったのに。。

リハとかし てみて決まっちゃった。

せいぜい５曲くらいだったと思うけど仕事より大変な思いをしたよ。

だってボブマーリィや クラプトン、ジミークリフ、BB キングの曲だしすごく緊張した。

無事ライブも終了。

そ こそこ内輪で盛り上がり楽しかった。

翌日、常連客のYさんがやってきて、昨日は楽しかったよって話しかけられた。

Y さんはバンドマンでディスコやクラブで演奏してるらしい

”ディスコで歌えへんか？”

いきなりだったんで目が 点になった。

つづく

Ｔｅｘｔ　ｂｙ　ｔａｔｓｕｏ　７０’ｓ　ｍｅｍｏｒｙ．．．