息つく暇もなくメンバーを追っかけた
どうやら仕事は内定していたらしい
来週から毎夜30分のステージを5回
そしてお約束の譜面を渡された
お店のオーナーも
がんばってね!と声をかけてくれた
なんだか楽しいのか?
とりあえずレパートリーを増やさないと始まらない
寝ても覚めてもウォークマンで聞きまくり覚えていった
ステージで歌う初めての曲は緊張しまくりで
そう 最初の一ヶ月が大変だった
楽しくお金が入る予定だったのに
歌えば歌うほど
その難しさと奥の深さが理解できた
新曲も皆で決めて音合わせをした
簡単そうで歌いにくい曲もあり
演奏がむずかしい曲もあり
頭悩ます曲もあった
しかも初めてギャラを貰うまでその金額も聞かなかった
っていうか聞けなかった
まったくの素人だから
初ギャラを貰ったとき感動したよ!
喫茶店のバイト時代と比べると3倍以上はあったと思う
でも衣装も自腹だからね
ちょうどその頃から緊張感がなくなってきていた
歌いながらほかのことを考えたりできるようになって
仕事は仕事っていうメンバーの言う意味が分かりだした
やっと海にも行けるようになり
波乗りと仕事のバランスがとれだしたのもこの頃
運転中に曲を練習できるので
遠くのポイントへも足を伸ばすようになった
朝一サーフの帰り道
約二時間のドライブ中
走り慣れた山道で眠くなってきた
ドガーンという音で我にかえった
コンクリートのノリ面に激突!
居眠り運転だった
つづく text by tatsuo 70's memory
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