2009年11月30日月曜日

アライアとは

20世紀、誰からも忘れ去られていた、
          「アライア」

海洋探検家のキャプテン・クックが
天体観測の目的地でタヒチに
1769年に到着。

そして1778年にはハワイ諸島を
訪れた最初のヨーロッパ人となった。


それは、初めてポリネシアで サーフィンを目撃したヨーロッパ人であることを意味するのである。



      サーフィンは数千年の歴史があとる言われ、現代では世界中の海岸で

      楽しまれているスポーツである。

      その歴史は、ポリネシア人の太平洋の島々への移住の歴史と

      同じように考えれられている。

      サーフィンは、カヌーサーフィンからシンプルなボディサーフィン

      そしてパイポボードが生まれ、スタンディングするサーフィンへと

      進化してきた。

      サーフボードの材質も木製から、バルサ製経て、ポリウレタンや

      スタイロフォーム等の新素材が主流となる現在まで

      時代とともに変化してきた。

      
      20世紀、誰からも忘れ去られていた、アライアを
      ハワイのビショップ博物館所蔵のオリジナルをもとに
      カリフォルニアのグレッグ・ノール、ハワイのトム・ストーン
      オーストラリアのポール・ジョスク、トム・ウィグナー等によって
      リメイクされるようになった。

      2003年頃からにトム・ウィグナーを中心としたグループがアライアで
      実際にサーフするようになり、そのムーブメントはものすごい早さで
      世界中に広がっていった。

      アライアの特徴はそのシンプルな形。

      厚さ約2.5センチ、幅は45センチ、長さは180センチから240センチ
      ロッカーはほとんど無く、ダブルスクェアーエッジでフィンは無い。

      材質は水を吸いにくく、腐りにくく、軽い桐材が主流。



木の手作りサーフボードでしか感じられない、自然な
しなりや振動吸収性もアライアの大きな特徴である。

この頼りないサーフボードは、
最初に乗ってみるとビックリするだろう。

波待ちすると肩まで沈み、パドリングすると
左右に揺れ、ターンしようとするとスライドを起こす。

しかし、いったん乗り方のコツをつかんでしまえば
フラットロッカーの速さ、波をスライドする(滑る)
楽しさを味わう事ができるようになる。

数百年前のポリネシアの人達と同じ、サーフィンの
楽しさ、気持ち良さを、体感できるはずだ。

   そして自由自在に操れるようになれば、サーフィン道の免許皆伝である。

   アライアに乗れるようになれば、パドリング力と繊細なボードコントロールが
   自然に身に付き、現代のサーフボードに乗り換えた時に
   あなたのサーフィンが必ず変わるはずだ。

   アライアを、まだ体験していない皆さんもぜひ一度は体験してみてほしいと願う。

                
                           Text by Jun Ikeda


 ....PROLONGER.TVではアライアのオーダーも受け付けています.....


2009年11月29日日曜日

メタマッチョ旅紀行 Vol.2 唐津編


前線通過。

快晴になった初日。

アライアなら

スリル満点!?

このロケーション!

テンションあげあげ?

贅沢 Rider  Y.C




DAY 1

10年前のカーナビには新しく出来た近代道路。いわゆるバイパスは表示されず
ひたすら旧道を走らせる昔ながらのサーフアドベンチャースタイル!
       便利なのか、どうなのか曖昧だよね。
ただ急ぐ旅ではない二人にとって、それ程、苦にならず
真新しい道路の脇の古風な道を気ままにエコドライブ。



どうにか海岸線に出ると、そこはイメージとは違った青い海。

冬の時期、波が上がる日本海の荒々しいイメージを抱いていた

二人には新鮮かつ衝撃的。




ある湾にさしかかった時、
嬉しさとともに安心感を覚えた。ついにサーファーを発見!

その海岸線に規則正しく押しよせるウネリはサンドバーに沿って
優しくブレイクしていた。 腰~胸ぐらいかな?
土曜日と言うこともあって、沢山のサーファーが楽しそうに波に乗っていましたが
数箇所ピークがあるビーチブレイクでは、波が余っているように見えました。
そんな素敵なビーチに心動かされましたがとりあえず明日の会場に向かうことにした。


ナビの指示どうり走っていくと
海岸線は複雑に入り組み
ポイントが近いことが想像できた。
そして到着。
岩肌に囲まれた岬は
自然が作り出した造形物。
あまりのスケールに驚く二人。

どうしたら、こんな形になるのだろう。

まさに、ここが立神ポイント。

湾の右手に40メートルの高さを誇る二つの玄武岩は
寄り添うように立っていて
 別名 夫婦岩と呼ばれているらしい。



Ps.まだこの時、アライアの本当の
厳しさをしらぬ俺であった。


こんなに素晴らしいポイントで大会が出来る事に驚き
ローカルの方に敬意をはらいサーフしようと思いましたが
風の入った乱れ気味の波で、アライアは厳しそう。

ヨッチ『波、大きいしょ!オーバーヘッドぐらいあるよ。
ほれてるし。。。。アライアやばいよ。。』

そんなヨッチを見ながら

やりたいのでしょ。。。。コンペティター松山君

やっちゃいなさいよ。

RYUJI『平気だよ。。胸ぐらいだよ』

そんなはずはありません。。

ロックダイブでノーリーシュ、ゲッティングはハードですよ。

そんな甘い誘いに乗らず波を見極めるヨッチ。

さすがだね。

ちなみに私は初めから入るつもりありませんでしたよ。ガッハッハ!

.......................................

仕方ないのでポイント脇のお店でチャンポン試食。

初体験のヨッチは、やや太目の麺に感動。
さてお腹もイッパイ!

とりあえず、カットバックしてあそこ行くかい?



われ先に走って海に飛び込んだ。

普段、太平洋の水平線を眺めながら
きままに波乗りしているメタマッチョの二人には
見渡すかぎり半島に囲まれたポイントでの
波待ちは不思議な感じ。

一体、このうねりは何処からくるんだろう。




ファーストライドはヨッチ

RYUJI『あれ??なんか上手くね~~。』
それを聞いて
にやける本人、旅の約束をした日から
修行僧になっていたのであった。


偶然遭遇、山ちゃん(山口 直茂プロ)!

こちらが地元だったんですね。

失礼しました。。。。

それにしても日本は狭い?!

いやサーファーは繋がっているんですね。


そして、自分のホームにコンテスト以外で会う事がない
千葉から来た
怪しいロングボーダーが、木の板もって
真剣に遊んでいるんだから・・・驚いたことでしょう。

...................................................
偶然の再会もつかの間,セッション開始。
始めての挑戦で30分後には乗れちゃうんだから
やっぱりプロです。


千葉から1200Km走ってきた
俺達に優しいビーチブレイクは
肩の力が抜けるほどリラックス
させてくれた。

サイズは小さいけど十分だったよ。










各地に広がるサーフコミュニティー
子供達を大人が暖かく
見守り、優しく教えてあげる。
単純そうに思いますが
それが大事なんだな~と思いました!

そして山ちゃんが教えていた未来のプロサーファー。
初めて見るアライアでサーフ。
目の輝きといったら
想像つくよね。






メタマッチョクルーが持ち込んだ4本のアライアで
セッションしてくれたチーム山ちゃん’S
みんなの笑顔がセッションの様子を物語っているでしょ。

又、お会いしましょう!!皆さん~~!


              
          セッション中、気になった、はるか沖に見えるリーフブレイク。
          
                     サイズは肩以上あるらしく

地元の平形君(平形 裕二プロ)がセッションしているという情報でしたが

木でのパドルでは遠すぎました。
           
        きっと、相変らず大きなラインで攻めているのでしょう。
     
       数年間、お会いしてなかったので会いたかったな~。

      次回は是非、稽古つけてくださいね!


Ps.この後、ヘロヘロになったメタマッチョクルーは
JOYFULにて生ビールを1杯の俺。
そしてドリンクバー12杯を一気飲みのヨッチ

相対する攻防戦は

夜の唐津市街を探索することもなく

PM 8:00倒れこむようにベッドで就寝。ZZZ。。。
..........................................................
          
     Ps.ちなみに泊まったホテルはココ城下町ですね。¥4.800-でリーズナブルなこと。

                                                                  

        DAY 2

大会当日

ロングドライブの疲れは昨夜の爆睡で
すっかり回復したようだ。
ややサイド気味の風が吹く中
始まったコンテスト。

侍さんに風向きを尋ねると
『わから~ん。』

それを聞いて納得するしかない二人。

サイズは昨日より若干
小さくなってきたよう。

ヨッチ
 『何時にスタートかな~? 
ゼッケン何色かな~?
岩、怖いね~~。』

RYUJI  『ココすげ~スズキ

                                釣れるらしいよ。終わったらやってイイ?』

話は上手くかみ合っているようだ。

Text by  Ryuji Yoshikawa

2009年11月27日金曜日

メタマッチョ旅紀行 Vol.1

 後部座席で心地よいエンジン音を聞きながら仮眠していると
外はすっかり雨が上がり、朝日に照らされた車内から見える眺めは快晴!!
どうやら本州を脱出したらしい。さてココは何処??私は誰??

いやそんな事より豪雨の中、眠い目でハンドルを握ってきた高速レーサーを

次のピットインで休ませよう。

ホットコーヒーで許してくれるかな。。。
                        Text by Ryuji Yoshikawa

あるポカポカ陽気の10月初め、海から帰ってくると宮崎の侍さん(藤井プロ)
から電話がかかってきた。年内のコンテストも落ち着いてリラックスしている様子の中
『来月、アライアの試合が唐津であるよ』の連絡。
生涯コンペティターの侍さんは本職の合間も楽しんでいるみたいで
毎年、佐賀に遠征して、イイ波あててるみたい。

そんな話を聞いているうち、ふと、残りわずかの年内を振り返ってみた。
そういえば15年続けたコンテストをリタイアしたシーズン。
いろんな所に行ったけど、全て子供のコンテストの運転手。
そして子供のサーフィンを笑顔で微笑む親父は
ロングボードに乗る義務感から解放され短いボードを作っては
テストしてたっけ。そんな中、遊びの伝道師、JUNちゃん(池田 潤プロ
に借りたアライアで初心者に戻され海の厳しさと人の優しさを知った。
もちろん自分でもシェイプしてチャレンジしたけど難しさは
変わらず。ハードパドルに自分の限界を感じる程だった。

最近ブーム??なアライアですが。見るのとやるのでは大違い!
ホームで一人やってると喜んで見ているのは、その昔、洗濯板で波に乗っていた。
伝説のサーファーで大先輩!
そう地元のおじいさん達。
木のボードを触っては皆、子供の頃を懐かしそうに話してくれます。

とりあえずアライアは練習すれば何とかなるの安易な考え!
そして旅の道連れを捜索。

友達を旅に誘う方法はいたって簡単。

この説明で大体OK!

『オフショアのリーフブレイクが待ってるらしいよ。
           もちろんフロントサイドで。。。。。』

早速、この誘い文句に引っかかってくれたのは鴨川のヨッチ(松山プロ)!!
ヨッチは言わずと知れた現役のトップコンペティターでシェイパー。
もちろんアライアもシェイプして楽しんでいるから話が早い。
車で行くって言ったら長距離に焦っていたけど
シーズン中、宮崎から千葉まで月2往復する侍さんの説得も手伝って
あっさりOK。そして、いつも忙しいJUNちゃんにもお願いして強制参加?
そんな楽しそうな旅計画に大阪のHUBS堂前氏
あいのり参加してくれるよう。いよいよメンバーもそろった所で
祝!中年ラブワゴンで行くロマン紀行が決定。

そして今回の旅はETC割をフル活用して
日曜日に行われる試合に間に合うように金曜日の夕方、
鴨川を出て東京でJUNちゃん、大阪で堂前氏を乗せ
土曜日の午前中には佐賀に到着のスケジュール。

西高東低で波が上がる日本海方面。
御宿サーファーの俺にはピンとこなく
大会が近づくにつれ北九州方面の波情報が気になってくる。


そして、いよいよ出発前日、寒気が緩んだ日本列島は暖かく

波のない事が予測できた。

大会が延期になり残念!!
仕事の都合、参加できなくなったJUNちゃん堂前氏

さすが大人。でも旅に行く予定が行けなくなると、辛いだろうな~~。

そして最終的に都会の二人と対象的な田舎の
二人が残った。
実はヨッチと、よくセッションするんだけど二人で旅した事なかったんだよね。
お互い二児の父。子供はふたりとも女子。
さぞかし家では女子軍団にしごかれているでしょ??
ま~そこら辺は旅の途中でゆっくり話そう。



そして遂に侍さんからサイズアップの連絡!!
そう出発の合図。
    
   



まんまと計画に乗ったヨッチと男のロマンを追いかける二人旅。

題して『メタボとマッチョの旅紀行』


10年前のカーナビの指示をヒヤヒヤしながら

走った走った千葉からETCで1200Km!!14時間!

ココまでくればもう、後戻りは出来ません。



海が見えると何故かほっとするのはサーファーの気持ち。
玄界灘は思っていたイメージと違って青い海。
知らないってもったいないね。なんて話をしながら
まだ見ぬサーフポイントに胸膨らませ走ること30分。


                    サーファー発見に興奮のヨッチ!!

アウトリーフか??

結構混んでるな~~。

残念。

ココは漁場です。ブイですよ松山さん
後、一息。
ガッハッハ!!

Ps.ココまで来ると千葉に帰るより釜山に行くほうが
近いと思ったけど秘密にしておこう。
まだ旅は始まったばかりだから。

                                             
                                       
              次はアライア解説!JUNちゃんです。お楽しみに!

旅の模様は





生粋のコンペティターで甘味王のヨッチと旅した
サーフ修行は8日間。

お互いシェイパーで二児の父。そんなメタボとマッチョが
サーフィンに釣り、温泉、食道楽の愉快な旅を満喫!

そんな旅の様子はPROLONGER.TVで紹介しますので
お楽しみに~~!

Ps.もちろんズルイアの侍さんもいるのでR!ガッハッハ!!